人間と神様は、併せて一つ
大分以前に本にしてもらった小説の中で、「動物宗教」のことをちらっと書いた。 脈絡もなく数行だけ挿入されるエピソードだが、世界の終わりに...
アラビア語、現代思想、精神分析、信仰、雑記
大分以前に本にしてもらった小説の中で、「動物宗教」のことをちらっと書いた。 脈絡もなく数行だけ挿入されるエピソードだが、世界の終わりに...
ある人を別の人と勘違いしてしまう、ということがある。 記憶の中で、Aさんのことだと思っていたら、Bさんのことだった、というようなことだ...
雨の休日は時間が見える。 働いている時、活動している時の時間は、時計の針でバラバラにされていて、残った死体がWindowsの右下でピクピク...
厳密な用語は知らないが、生命維持を機械に頼って、生きながらえている状態の人がいる。「植物状態」とか漠然と言われている人々もそうだし、意識が...
「それはあなたの声ではないですか」 「そんなはずはありません。わたしは声が出ないですから」 いかにして「狂人」の言葉は、真理を射当...
本当に、耳を閉ざすことができない、ということが決定的なのだ。 意味は、常にわたしたちが理解する前に現れる。 理解が意味を示すのでは...
<思考するわたし>が「見るわたし」だとしても、<存在するわたし>は「見られるわたし」ではない。 というのも、わたしたちが「見られるわた...
ナスレッディン・ホジャ、あるいはジョハーの物語に、こんなものがあった。 ある愚か者が、初めて大都会に行き、あまりの人の多さに驚いた...
世界は意味で充溢しているが、意味に意味はない。 意味による充溢という精神病的モデルを唾棄するのは、むしろ特殊近代的な神経症的モデル...
もっと目が覚めると、もっと呼吸が浅くなる。 目覚めているより、もっと目覚めているのは、高い山に登るようだ。 気が付かないうちに、空...