『アッラーの預言者たち』
أنبياء الله
アフマド・バフガト
أحمد بحجت
アーダム(彼の上に平安あれ)
ヌーフ(彼の上に平安あれ)
フード(彼の上に平安あれ)
サーリフ(彼の上に平安あれ)
イブラーヒーム(彼の上に平安あれ)
ユースフ(彼の上に平安あれ)
ムーサー(彼の上に平安あれ)
ダーウド(彼の上に平安あれ)
スライマーン(彼の上に平安あれ)
アイユーブとユーヌス(彼らの上に平安あれ)
ウザイル(彼の上に平安あれ)
ザカリーヤーとヤヒヤー(彼らの上に平安あれ)
アル=マスィーフ(彼の上に平安あれ)
ムハンマド(彼の上にアッラーの祝福と平安あれ)
子供向けの諸預言者伝物語です。小学校中学年程度が対象と思われ、非常に平易なアラビア語で書かれています。
聖クルアーンからの引用は、原則として日本ムスリム協会版のものを借用し、{}で括り、原文にはありませんが、参考用にスーラ・アーヤ番号を付しました(短い引用で同一文言が複数箇所あるものは、最も適当と思われる箇所を選んいます)。
稚拙な翻訳で、訳語の統一もできていませんが、とりあえず現状でアップし、あまりにおかしいところは追って直していきます。
この本はカイロの本屋さんで見かけ、可愛いヤツガシラ(スライマーンに怒られるあのヤツガシラです)の表紙が気に入って買ってきたものです。
日本でもイスラームに関する概説書は沢山ありますし、イスラーム内的な文脈のものも、クルアーンやハディースの翻訳の他、預言者伝、正統カリフ伝などを日本語で読むことができます。しかし子供でも読めるような易しい物語形式のものというと、あまり見かけないのではないか、と思って、訳してみました。
と、思っていたら、途中でアラブ・イスラーム学院のサイトにかなり内容の重複したものを見つけて、モチベーション急降下したのですが(笑)、やりかけてしまったのでとりあえず一通り載せておきます。件のテクストとは、一部全く同じ文章を訳したと思われる箇所があるので、どこかで底本が重なっているのでは、と思います。
そういうションボリ感に加えてアラビア語独特の冗長な表現も極力そのまま使うようにしたため、日本語的にはあまり誉められたものではありません。
言い訳ですが、イスラーム内部のロジックを前提として語られたテクストというのは、日本語にすると急に胡散臭く見えてきますね。アラビア語だと「そういうものか」と自然に受け止められるのですが、日本語にしてみるとどうにもインチキ臭い感じがして、改めてイスラーム発祥の地と本邦との文化的距離を考えさせられました。日本語でイスラーム的に思考するテクスト群というのが、時間をかけて構築されていかないといけないな、と思います。