数えられなかった羊

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アラブ、イスラーム、アラビア語、エジプト、現代思想、言語・精神分析 書評と翻訳と雑記

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Archive for ノコリモノ

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わたしは、わたしの存在する限りにおいて、零度の信仰を生きるだろう

 例えば、毎日何かをドゥアー(祈り、祈念)していて、その願いが叶ったとする。アルハムドリッラー。主は必要なものを与えられる。
 しかし当然ながら、その起こった出来事が本当に祈りを聞き入れた主の御力によるものなのかどうかは [...]

排水口の髪の毛

 症候とは排水口の髪の毛だ。
 風呂の排水口に絡み付いて発見されるもの、それがわたしだ。
 もちろん、そこにある残骸はゴミだ。「どうしようもないもの」だ。
 一方で、紛れも無いこのわたしから生まれ出たもので、ついでに言え [...]

テストは今もって継続中なのではないか

 何かがうまく行っていなかったり、惨めな境遇に甘んじざるを得なかったり、他人が自分より成功しているのを見ると、誰でも恨みがましい気持ちになり、妬みもするだろう。少なくとも、わたしはする。
 そういう時に考えるようにしてい [...]

もしかしたら死なないかもしれない

 本当のところ、何一つ繰り返されるものはない。しかしわたしたちは、繰り返しの中でしかほぼ思考できない。
 これを思い出したのは、昨今の「維新」なる語の流行を批判する文章を目にしてだ。その批判そのものとは全く別の話なのだけ [...]

電車で隣り合わせのに都合の良い人

 誰でも嫌われるよりは「他人にとって良い人」でありたいが、どういう相手として良いかは、人によって違うし、関係によっても違う。家族にしたい人、友達にしたい人、隣人にしたい人、先生にしたい人。あるいは、電車で隣合わせるのに都 [...]

「彼はわたしに騙されてしまうのではないだろうか」

 以前に、擬態のことを書いた。
 擬態という性質を持つ生き物がいる。危険な虫の形や模様を真似して生き延びるものたちだ。
 擬態というのは人間が見て「似せている」と思っているだけで、虫に「その模様はカバマダラの真似ですか」 [...]

アホには神様は自明だ

物凄いアホの子のようなことを言えば、神様がいないと思い込んでいる人には「ほな、なんでアンタがおるん?」とまん丸な目で問いたくなる。
「お父さんとお母さんがセックスしたからやろ」というのは、それはそうかもしれんけど、そうい [...]

支離滅裂な他者の介入により、アキレスが亀に追いつくから、世界は見たままだ

(承前)
アキレスが亀に追いつく(そして追い抜く)、その隙間の無さというのは、「世界が見たままである」ということと並行的だ。
「世界が見たままである」という時、別の二つの可能性を念頭に置いている。
一つは独我論。
今一つ [...]

アキレスと亀と神

主に感謝する、というのは、つまり、アキレスが亀に追いつけたことを感謝する、ということだ。
走ったのはアキレスだが、無限の漸近の末ついに亀に追いついた(そして多分追い抜いた)のは、主の御業である。
これは、「知」の無限の漸 [...]

あるけれど、分からない

すべてが「パラダイム」ではないのかと疑うことはできるが、「パラダイム」ではない。
bon sensについて、よくこう考える。数学すら、一つの「文化的」な系に囲い込まれているのかもしれない。「公平に分配された」bon se [...]

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