アラブはBBS期なのかBBS文化なのか

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 アラビア語でよく検索する方はご存知でしょうが、ヒットするページがBBSである確率がやたら高いです。
 そのBBSがまたキンキラのアニメgifで埋め尽くされていたりするわけですが、それはともかく、アラビア語で検索するとなぜこんなにBBSがヒットするのでしょう。
 かつては日本や欧米でもBBSがWWWの花形?だった時代がありました。今でももちろんBBSは活躍していますが、blogやSNSの普及に伴い、相対的に地位が低下したものと思われます。
 アラブ諸国はネット普及率やインフラ整備で日本や欧米に比べて立ち遅れているところがほとんどでしょうから、時期的に今がBBS華やかなりし時なのかもしれません。
 とはいえ、ネットにさえつながれば、国家による規制以外は一応one worldのはず。アラブ諸国だけがBBS中心のWWWというわけがありません。
 もしかするとアラブ文化(大づかみ)自体がBBS親和的なのかもしれない、という更なる仮説がよぎります。
 blogやSNSのように一国一城の主として場を持ち、そのコメント欄でやり取りする、というより、場そのものが公共的であるところに出かけていく。そこには一応管理者という絶対権力があるものの、日常は取り立てて意識することなく、トピック単位で輪ができていく。
 こうした性質が「アラブ的」なのかどうか心許ないですし、そもそも「アラブ的」などという括り自体が大雑把すぎますから、単に当て推量でものを言っているだけですが、国や地域により多少なりともそうした傾向というのはある気がします。