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アメリカ大学のサイーディー

 1998年秋に封切られ、記録的成功を収めたエジプトの大衆映画。
 エジプト南部出身の青年ハラフが、成績優秀なため奨学金を手にし、カイロ・アメリカ大学で政治学を学ぶことができることになる。意気込んで登校したものの、カジュアルで現代的な大学で、何をやっても浮き立ってしまう。彼を誇りにする家族や村人たちが応援も、田舎者丸出しで空回りするばかり。恋敵のアメリカナイズされたエジプト人助教授にも、まるで歯が立たない。
 しかし彼は、政治的集会で偶然から勇姿を演じ、少しずつ自分を取り戻していく。アメリカという他者と出会い、最初は圧倒され、ただ適応しようとばかりするものの、やがてその他者との出会いそのものによって、エジプト人、ムスリムというアイデンィティを再発見していくことになる。
 卒業式のスピーチで、彼は語る。「アメリカ大学に入学したとき、それまでの自分とは違うものに変わろうとしたが、無駄だった。結局、本来の自分のままでいるのが正しいのだとわかった。だから誰も力ずくで他人を従属させようとしたり、自分の意見を押し付けてはならないのだ」と。

 この『アラブ・イスラム世界における他者像の変遷』での紹介から、何とか見られないものかと探してみたものの、Amazonには見当たらず。ダウンロードできるらしいページを見つけものの、怪しすぎてちょっと怖いです(このリンク先そのものは安全。スクリーンショットもある)。
 Wikipediaのページはこちら
 予告編かダイジェストらしい動画を貼っておきます。雰囲気的にはイメージ通り。