スラムドッグ$ミリオネア (ダニー・ボイル監督) [DVD] |
面白いのだけれど、どう評して良いのかよくわからない作品でした。
「良くまとまったアメリカ映画」で、キチンとエンターテイメントになっていて、見ていて楽しく飽きないのですが、普通に伏線が回収されて「めでたしめでたし」で、どこを取り上げて良いやらよくわかりません。もちろん、こういうのが「良いエンターテイメント」なのでしょうけれど、トレイン・スポッティングのダニー・ボイル監督作品だと思って見に行くと、普通すぎて肩透かしです。
こういう感じは「おくりびと」を見た時にも感じました。
ちゃんと面白くはなっているのだけれど、まとまりすぎていて何も残らない。
見ているこちらがひねくれ過ぎているせいでしょうけれど。
強いて言えば、大人になってからの主人公の顔がぬぼーっとしていて好きです。
お兄さん役の安いチンピラっぽさも魅力的です。
ちなみに、ジャマールとサリームという名前は、インドならムスリム以外にはない命名でしょうね(両方アラビア語起源の命名)。
彼らの英語は割と聞き取りやすかったのですが(英語の部分と現地語の部分がある)、これはどれくらいインドのリアルな英語に基づいているのでしょう。インド人は現在進行形を多用する、という話を聞いたことがありますが、よくわかりませんでした。