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『宇宙人ポール』『スーパーエイト 』『サブウェイ123 激突 』

 映画メモを続けて書いていますが、最近見たその他の映画について走り書きしておきます。

サブウェイ123 激突 コレクターズエディション [DVD]
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2010-09-03

 トニー・スコット監督、デンゼル・ワシントン主演、ジョン・トラボルタ出演。
 『アンストッパブル』『デジャヴ』には至らないですが、これもなかなか面白い作品でした。この監督は電車好きですね。
 娯楽としては、今ひとつ焦点がボケたところがあって、今ひとつまとまりがないのですが、ジョン・トラボルタがとても良かったです。デンゼル・ワシントン演じる主人公の内面がもう一つ伝わってこないのに対し、ジョン・トラボルタ演じる敵役はとても寂しそうな男で、言い訳できない悪事を働いても正当化しないではいられない様子が切ないです。
 この作品の中で、ジョン・トラボルタが「死は神への借金」という言い方を何度も繰り返していて、その度に「いや、生こそが借金だろう」と心の中で反論していたら、最後にデンゼル・ワシントンがそのまま言ってくれて、非常にスッキリしました(笑)。

SUPER 8/スーパーエイト [DVD]
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン 2011-12-02

 この作品は公開時に気になっていたのですが、何となく見ないままで、DVDでチェックしました。
 何と言ってもスーパーエイトというタイトルが良いです。わたし自身、スーパーエイトならぬシングルエイトを扱っていた(おそらく最後の世代の)人間で、自主映画の撮影風景の熱気といい、個人的に入れ込むところが沢山あります。特に最初の「大事件」が起こる直前、ロケ中に偶然列車が背景に入ってきて、監督(の少年)が大慌てでカメラを回させ「テンション上がる!」とか言っているのは、全く同じようなことを若かりし頃にやっていたので、見ながら隣の人に「これ分かる!」と言ってしまったくらいです。
 映画全体としては、まぁ普通の娯楽映画な訳ですが、道具立てが70年代から80年代で郷愁を誘い(この時代を直接知らない人々にとっても、ノスタルジーに訴えるものがある)、グーニーズ的な少年たちの活躍ぶりも二十世紀冒険活劇風で、楽しめました。
 村の嫌われ者が活躍したりするのもいいですね。ああいう「悪いヤツが仲間になる」系には弱いです。ベジータとか大好きです。

宇宙人ポール(サイモン・ペッグ、ニック・フロスト出演) [DVD]

 これはサブカル界隈、映画ファン界隈では非常に話題になっている作品だと思うのですが、個人的には良いところと悪いところがありました。
 まず、わたしはそこまでSFファンでもないので、道具立て的には、本当のファンの人たちほど楽しめないです。それはまぁ、知らないなら知らないなりに面白いので良しとしましょう。
 気に食わなかったのは、(言葉をはじめとして)単純に下品な要素です。特にあのカリカチュア化された宗教右派のような女性は、あくまでエンターテイメントとして面白く描いているのは百も承知なのですが、あまり気分は良くありません。もちろん、作り手としては、そういう不快も引き受けてやっているのでしょうから、変に誰にでも当たり障りなくウケる作品を作る人々より、根性的に好感がもてますが。

kharuuf

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kharuuf

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