永遠のもの、時間を持たないもの、不死のもののために、生きて増え滅ぶものの時が費やされることがある。
文字は死なないが、わたしたちは文字のために死ねるし、あるいはそういうものがなければ生きることができない。
映画のために木を燃やし、木は朽ちて滅ぶが、フィルムの中には残る。
わたしたちにとって、たとえば文字が不死なのは、その文字がわたしたちの中にもあり、それを通じてわたしたち自身が不死なるものとつながるからだ。
だから、何が不死の文字なのか、慎重にならないといけない。
むやみに木を燃やしてはならない。
シルクの禁止とはそういうことではないかと思う。