ちょっとびっくりするようなことが起こったので、まったくの私事だけれど書いておきます。
自宅で作業していると、チャイムが鳴りました。宅急便だろうと思ってインターホンのモニタを見ると、知らないおじさんがいます。「ちょっと出てきてください」と言うので、何事かと思って出てみると、そのおじさんがわたしのお財布を出すのです。
公園に寄った時に、ベンチに落としてきてしまったようです。
付近の掃除をしている方らしく、
「すぐ戻ってくると思って待ってたけど、一時間経っても帰ってこないんだもの。免許証以外は触ってないからね。触ると指紋とかがね。わたしはね、何度も警察に指紋とられてやんなっちゃってんだよ」
と言います。
何度もお礼を言って、一割謝礼を渡そうとしても断られ、せめてお茶でも飲んで行ってください、と誘ったけれど、それも断られました。何かお土産を持ってもらおうとしたのですが、断って無理やりドアを閉めて、名前も告げずに去ってしまいました。
パチンコをするそうで、ツキが悪くなるから、とかなんとか仰っていましたが、単に侠気のある方なのでしょう。
本当にありがたいです。あのおじさんと、おじさんを遣わして下さった神様に感謝します。
平日昼間にパチンコやってるおっちゃんは素晴らしいです(もう定年退職していそうな年齢でしたが)。
それにしても、わたしは人生で何度もお財布をなくして、それが全部戻ってきています。
この間は某飲食店で、知らない人の忘れたお財布を届ける機会がありましたが、届けられた数の方が届けた数よりまだ多いです。
相当なうっかり者ですが、そのお財布を取り戻すことで大分運をつかってしまっている気がします。
それから、不意にインターホンが鳴ったり、知らない人に話しかけられたりすると、わたしはつい身構えてしまいます。
実際、わけのわからない人も世の中には沢山いますから、用心に越したことはないのですが、デフォルトで悪いことだと思って反応してしまうわけです。
良いことだと思っていて悪いことだとショックが大きいので、そうやって弱い心を守っているのでしょう。
しかしそういう態度は人に対しても失礼ですし、そもそも人生損している感じがします。
なにかあったら、とりあえず嘘でもいいので、良い知らせだと思いこんでみるべきかもしれません。
ここのところロクでもないことが続いて大分神経が参っていたのですが、そういうのは気の持ちようなので、異様にベタですが、元気を出していこうと思います。
الحمد لله رب العالمين