今日BBC Arabicを聞いていたら、ちょっと面白い話がありました。革命「後」のエジプトで、欝というか、抑うつ状態を訴えいる人が増えている、というのです。الاكتئاب بعد الثورة(笑)。
でもこれは分かるような気がします。ポスト・フェストゥムというか、大きな出来事の後というのは誰でも虚脱状態になるものですし、ましてことは革命ですから、大事なのはこれからです。ムバーラク体制を倒したからといって、これからのことで確かなことは一つもありません。不安になるのも当然です。革命の最中は勢いで忘れていても、一時の興奮が過ぎ去ると、かえって不安が大きくなるものでしょう。
もともとエジプトの、特に農村部では(エジプトに限った話ではないですが)、保守的というか、それが良いものであれ、悪いものであれ、物事を変えるのを良しとしない傾向があります。というか、たとえ悪い状況にあっても、変なことをやって事態がより悪くなってはたまらないので、とりあえず現状維持で、というのは人の性のようにも思います。
正にそのまんまのことを呟いている人がいました。
من بعد الثورة جالي اكتئاب .. حدش يعرف ليه !
「革命が終わってから、欝な気分だ。なんでだかさっぱり分からない」。