雨の休日は時間が見える。
働いている時、活動している時の時間は、時計の針でバラバラにされていて、残った死体がWindowsの右下でピクピクしている。
雨の休日は時間がのっぺりしている。
のっぺりしたまま、飴のように伸びる時間が見える。
その時間は、少し不気味で、アメーバか浜辺に打ち上げられたクラゲのようで、生と死が混ざっている。
あの透明の、ゼラチンの中にすっかり入ってしまえば、生きていても死んでいても関係ないと思う。
その奇妙な生き物が、カーテンの隙間から見える濡れたベランダで、ニタリという様子でさっきから手すりにひっかかっているのだけれど、それはまるでお天気の日にベランダに干してあるお布団のようで、干せないお布団の上でわたしはゴロゴロしているので、まだわたしは生きているようだ。