日本語ってどんな言葉? (ちくまプリマーブックス) 佐々木 瑞枝 筑摩書房 1996-03 |
大分以前に講談社現代新書の『外国語としての日本語―その教え方・学び方』を読んで非常に面白かったので、佐々木瑞枝さんの本を購入。
「寝る前にちょっと」と読み始めたら、一時間くらいで一気に読んでしまいました。面白い!
体系だった日本語文法の本でも試論でもなく、留学生たちとの交流エピソード集。何気ない会話の中で気づかされる「言われてみれば奥が深い日本語」がテンポよい筆致で紹介されていきます。
「今来たばかり」と「余計なことをしたばかりに」の「ばかり」、「この本はただです」「良いと思うけれど、ただ・・」「ただの歌手」の「ただ」、「まで」と「までに」の違い、様々な「もっとも」などなど、日本人ではあまり意識できないポイントが浮き彫りにされます。
「一時間ごと」は一時間に一回なのに、「一日ごと」は隔日、など、考えたこともありませんでした。
言語に興味のある人なら、誰でもお気楽に楽しめる一冊。