あまりにも腹が立つ

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 あんまりこういうベタなことは書きたくないのですが、本当に腹が立って仕方ないので、ただの腹いせで書いておきます。
 原発のことです。
 多くの人が多くのことを語っているし、専門家でもないわたしに気の利いたことが言えるわけもないのですが、とにかく腹が立つ。腹が立つのは、東電に対してもですが、こんなことになるまでこの国の原子力政策をどうにかできなかったすべての日本人と自分自身に対してです。
 東電について言えば、キッチリ落とし前を付けてもらうのは当然ですが、社員について矢鱈に叩くべきだとは思っていません。間違いなく彼らには大きな責任がありますが、この勢いでクビにしまくっても、得をするのは経営者だけです。なるべく痛み分けして全員の報酬を大幅に下げるなりして、無駄に失業者を社会に出さないで頂きたい。
 もちろん経営者は別です。責任者は責任を取るためにいるのですから、責任を取ってもらわないと困る。金銭面は当然ですが、なんだったら文字通りに腹を切って頂いても良い。「腹なんか切られても一銭にもならんわ」というのは本当ですが、相当な抑止効果がある上、別に銭取り上げてさらに腹を切らせても良いわけですし、豊田商事じゃないんですから「社長バラしたら銭の流れ分からんようになるやないか」ということもないでしょう。いずれにせよ、よほどキッチリ落とし前を付けなければ、素晴らしき日本の右翼の方々が首脳陣一族郎党を処刑してくれることと信じています。
 その上で、わたしたちは、原発中毒として今まで頼り切っていた責任を取り、万難を排して原子力政策の決定的転換を完遂しなければなりません。子々孫々に毒の大地を残すことになってしまったかもしれない罪は重いです。それもこれも、わたしたちが深い考えなしに、ダラダラと電気を使いまくっていたからです。GDP50位くらいになってでも、これを止める。もう腹が立って仕方がない。
 この期に及んで「生活水準の維持」とかぬかしてる奴。お前はアホか。下げろバカ。
 多くの人が「原発を止めたら経済水準が大きく低落し生活を維持できない」と信じこまされていますが、はっきり言って、その電気を大量に使った経済活動やら産物やらを享受しているのは、一部の金持ちだけです。トップの実力なんて、幻想以外の何も与えてはくれない。日本が没落してボロボロになろうが(そんなにボロボロにならないでも出来ることだと思いますが)、貧乏人は貧乏人で大して変わるものではない。「希望は戦争」じゃないですが、損をするのは搾取している側だけです。大して失うわけでもありません。失うものの大きい者ほど、体のよい嘘をつくものです。こいつらはいつも尤もらしい理屈を捏ねて原発ヒステリーだの何だの見下してきますから、議論してはいけない。殴り続ければそのうち「ごめんなさい」と言います。
 なーにがオール電化だクソババア。火で炊けバカ。
 ヘボヘボな国で暮らしていて全然楽しくないわけでもなく、もっとクソ暑くてロクにエアコンなしでしのいでいる国なんて掃いて捨てるほどあります。日本でウダツの上がらないような人は、むしろウダツの上がらない世界の方が平等で楽しく暮らせますから、全然心配しないで大丈夫。
 実際のところは、そんな我慢大会みたいなことをしないでも何とかなるでしょうし、もっと実際的で賢い方々が、叡智の限りを尽くして少しでもマシな方法を考えてくれるでしょう。でもそういう人たちに頼ってばかりもいられないし、彼らはキチンと仕事をして生き残ってくれないと困りますから、ウチらのような役に立たない文系は、賊どもを殴り殺す仕事を積極的に引き受けるべきです。
 
 ついでですが、反原発のプロ市民の皆さん。わたしはサヨクが心の底から大嫌いなので、彼らの存在を想像するだけでムカムカして壁にコップを投げつけたくなるくらいですが、この一点についてのみは、今まで、そしてこれからの彼らの活動に敬意を表したい。



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